カテゴリ: ハマさんの旅

  ホームに降り立ち空を見上げる。
くすんだ赤い橋と古い駅舎が目に入る。
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東西を結ぶ線路の北の一車線の道は、
古(いにしえ)には「山陽街道」と呼ばれ
南には旧国道2号線が走る。
古に目を向ければ、道のむこうに看板だけが目立つ。
扉を閉めた店店の残り香が、山に阻まれ僅かに香る。
南はと見直せば、国道迄の間建物らしい建物はない。
名ばかりの駅前広場には、
溢れんばかりの自転車置き場が広がる。
この駅の立ち位置は、廻りに拡がった家々から
、地方都市に通うための単なる通過点のようだ。
 頂上駅の駅舎に登り南へと歩みを進める。
国道かかる歩道橋を渡りきると、ここからは下り坂だ。
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あるのは数店の銀行の支店と駐車場だ。
目を引くべきものはなし。。。
足早に進める刹那隙間に、小さな別世界を見つけた。
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僅かに残る雑木林の紅葉。
落ち葉を敷き詰めた坂道。
路傍の石仏に導かれ、この地へ至る。
さぶれた街の小さな坂道が
ここに残る事を祈る。
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     私の妻は、旅行が好きだ。
 美味しいコーヒーが飲みたい。宿坊に泊まりたい。 
 日帰りのバス旅行でも、
(格安バスツアーや格安ホテルの宿泊は あまり好きじゃないみたいだけど) 
 とにかく、 ねーお父さん 行こうよ! て、声をかけてくれる。 
 私は どちらかと言うと ヤッパリ家がいい。 でも、断れない。
セイゼイ 行ってらっしゃいが関の山だ。

   私の身の回りの物たちも、旅が好きだ。 気が付けば、よくいなくなる。
メガネ、携帯、財布、そういえば、近頃 記憶もよく旅をする。 
そうそう、車くん。君も無断で出ていったことがあったね。                                     その時は腹がたつが 、タダイマー 帰って来たときは 正直 嬉しい。
可愛い子には、旅させろ。良いのかもしれない。手の内にいるだから。。。
家出したまま帰ってこないやつもいる。          
メガネ屋さんで買ったメガネくん?
ダイソーで買ったメガネは帰ってくるのに、どうして君は帰らないの。
先日、財布が3度目の家出をした。
最初の子はまだ帰ってきていない。鳥取にいた時だ。
今頃松葉ガニと一緒に海底で遊んでいるのだろうか。
二番目の子は、自分一人で帰ってきた。
中身は? 世知辛い世の中だ。

  じゃあね!おやすみ。お父さん帰るよ。
夜、娘の住むマンションに寄った日のことです。
部屋を出て ふと財布のないことに気が付きました。
出がけに妻にお金をもらって財布に入れたばかりです。
「落としちゃいけない」迷いましたが、そのままポケットに入れて出てきました。
間違いありません。夜のクラブ活動で着替えた時にはありました。
携帯・名刺入れ・財布 一緒にまとめて入れた記憶があります。
焦りました。探しました。鍵のかかった暗闇の体育館。そっと鍵を開けて探しました。
もちろん、車の中。車から降りて歩いた道々。何処にもありません。
何度も何度も。 でも見つかりませんでした。
諦めて帰る車の中。悲しみにくれた明かりの消えた道。

 寒い。懐が寒い。冬の寒さが身に染みる。
明かりの消えた我が家。一人で過ごす今夜。
灯りを付けた机の上。
なんということでしょうか。
家出したしたはずの財布がご鎮座なさっています。
お帰りなさい。財布くん。 何処をさまよってたの。
今どこですか。何処を旅しているの。
僕の記憶さん。

 「富士には月見草がよく似合う」

太宰治は「月見草には富士が良く似合う」とは決して言わなかった。

だったら。。。「酒にはウドンが良く似合う?」いや、違う。

今回は「ウドンには酒が良く似合う」だろう。


 今年も10月10日,11日の両日ここ東広島市西条駅周辺で、

20回目の酒祭りが開かれます。

酒食と言えば酒を飲み,美味い物を喰らうというのが

一般的かもしれませんが、ここ酒都,醸華町には酒にちなんだ

いろいろな食べ物,お菓子があります。

酒祭りを前にして、一足先に白壁の街を散策してみましょう。



 まだ白壁の街が小さな田舎町だった頃,酒の都のお土産ものは、

西条酒造組合10メーカーの銘柄が焼き印された「樽せんべい」と、

地元西条の清酒が入った酒の樽の形をした樽最中だけでした。

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 人はセンベイとモナカだけで生きるのではない。

世は酒につれ人は食い物につられ。。。。。

酒祭りを機にして、色々な食物,独自商品が誕生しました。

寒さ厳しい冬のさなま、酒のうぶ声を聞く。

鶏肉、豚肉と野菜を主体に、日本酒と塩胡椒だけで味付けをするシンプルな鍋料理

酒蔵の杜氏など蔵人達が集まって男所帯鍋をヒントとする美酒鍋(びしょなべ)が、

まず産声を上げました。

飲酒運転厳しい時なれど、日本酒を惜しみなく鍋の中に入れるこの鍋はご心配なく。

アルコール分は抜けて酒のうまみだけが残り、酒の飲めない人(俺のこと?)や

子供にだって食べれます。えっ,アルコールが残っていたほうがいい?

タブン今のは。。。キノツヨヒメ,サケノノメヒメに違い有りません。

シ~,失礼。今の一言ヒメには、なに鯔,トドご内密に。。。。

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 醸華町(じょうがまち)うどん?はは~,ウドンに酒を入れるんだロー。

そう考えるアナタは甘い。いや、甘くはない。喰って飲め。飲んで喰え。

醸華町うどんは、小麦粉をこねるさい水と一緒に酒を練りこみます。

「ウドンのダシに酒を入れるとうまい。」ツブヤキをヒントとして、

酒造会社の社長の熱意と情熱で生まれた作品です。

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 美酒カレー,日本酒カレーは東広島市の特産品,清酒と

同じく平成の大合併で東広島市になった「安芸津の丸赤じゃがいも」

を融合させて出来たカレーです。ルーには、西条酒で煮込んだ

じゃがいもペーストが練り込んであり、後味にほんのり酒の香りがするのが特徴

だそうです。このカレーはレトルトカレーですが、このカレーを考えたのは

衣料品店のご主人だったんですって。もしかして、髪結いの亭主さんなの?

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 美酒カレー、カレーだけに辛いのかな?ご心配なく。

あま~い,熱き甘党のあなたにはコンナものもあります。

はい、ジュラードです。これも東広島市の牧場と酒蔵さんが

共同で開発しました。大吟醸酒が混ぜ込んであります。

もったいない?ちなみに、我が家の肉じゃが,煮物には、

はい、金箔が入っております。なぜか料理酒に鶴亀がすんでおります。

お家,下戸でございます。

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 このほかにも、日本酒ケーキ,酒粕豆菓子,酒蒸しまんじゅう,

酒粕あめ。あめとりどり,酒様々な酒祭りがマジに迫っています。

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 えっ,酒豆腐まであるって?一体どんな味?

おいでませ,飲みなされ,喰いませい。20回目の酒祭り。


 地元でブールバールと呼ばれ、西条駅から広島大学へ続く
街道のとあるバス停に降り立つことから、私の休日散策は始まる。
石ヶ瀬橋を渡り中央図書館が右手に見えてくるまでの上り坂が、
この散策の第一関門だった。この散策を始めた頃のことを思い出す
体力もなく,体も未だ温まっていない体で、この坂道を息を切らせながら
歩き上っていたことが、今ではウソのように思える。
あの頃から比べると体重も20Kgは減った。
去年の9月から減量をはじめ、始めの1ヶ月で4キロ,10月に3.5キロと、
ウソのように体重が減っていったのも、上り下りの坂で連なるこの
散歩道も一つの理由かもしれない。多くの人がこの道をウォーキングやジョギングの
コースとして選ぶのは、街路樹に囲まれ,敷き詰められたカラーブロックの
幅広の歩道という単純な理由だけではないようだ。
 中央図書館前を下り降り、国道2号線の下をくぐると、今度はまた上り坂になる。
ここ20年で近頃急激に人口が増えたとはいえ、ここは、
もともと賀茂の大地の中にある山間の町であった。
この道も山を切り崩し人工的に作られたものである。
ナルホドここまでくると、廻りにはビルも人家さえもなくなる。
道の周りにあるのはあるのは街路樹と街路灯のほかは山の木々と
小鳥の囀(さえず)りだけという有様だ。
森の中を走る車の嘶(いなな)きが、なんとも無粋である。
ただ、都会の方々が車のすぐ横に従えられながら、
歩かれているのを見ると、幸せと思うべきかもしれない。
最初の一歩の激しさはないが、鏡山2丁目までの長い上り坂を
胸突き八丁と呼んでもいいだろう。
実を言うと、この道の途中には、古びた学生アパートと広島大学付属幼稚園はある。
あることにはあるが、休日の早朝のためだろうか?学生のザワメキモ,園児の笑い声も聞こえない。
行きかう人は、散策人とジョギング族だけだ。マッタクもって静か奇妙。
身も知らない人,始めてあった人ながら、こういう場面では どちらともなく
「おはようございます」の声が交差する。
オオラカサは人を無防備にするのだろうか。
 ここから、折り返し地点である広大前交番までは、下り坂が続く。
林の中を駆け出したい衝動は、抑えるべきだ。
存外、上り坂より下り坂の方が負担が大きい。一段飛ばしで
駅の階段を上ることはできるが、逆に飛ばして階段を下りることは
できないのが、何よりの証拠だ。屁のツッパリにもならない理屈である。
口では強がりを言っていても、歳をとったためだろう。
まあ,いいか。その代わりと言っては何だが、折り返し地点を過ぎ、
鏡山2丁目までの頂上付近までは、軽いジョギングをすることもある。
また、気が向けば、折り返し地点から下に曲がり、鏡山の向こうに広がる
生産学部の実験農場を廻り、同じく鏡山2丁目に帰ったりもしている。
このことは、家族には黙っている。「お父さん、年寄りの冷や水よ。」
なんていわれかねない。
 帰り道に鏡山公園によって帰るのも楽しみの一つだ。園内には全周1.4キロ
あまりの散策コースがある。この季節,もはや桜は散っているが、青葉や池を
渡る風も爽やかだ。なにより、園内を歩き回った後に休息所で廻りの木々に
精気をもらいながらの一服は、格別だ。うん?何かおかしい。
この公園から、鏡山城跡の山頂に登ることもあるが、近頃はご無沙汰している。
なぜかって?カブレノ木や毛虫でカブレるかもしれない。なによりマムシが怖い。
なんたって怖じんだ。体を休めたら帰路につく。
 行きの歩みは速いが、帰りの歩みはクールダウンの意味を含め
ユックリを旨としている。ユックリと大きな歩幅の組み合わせ。
正直言うと、足に何故か違和感を感じることが多々あるためだ。
散策の楽しみの一つには、寄り道もあるのじゃないだろうか。
開いたばかりの中央図書館に寄ったり、その先にある三ヶ城古墳公園
に足を伸ばすこともある。道すがらの本屋で新刊に目を通す,
ブックオフによって掘り出しものがないか目をさらにする。
ともかく。。。ゴールのローソン前に着き、一本のタバコを
吸うことで、私の休日散策一万歩は終了する。

 I can not speak English.

この連休、やぼ用があり良妻賢母さんと夜行バスで東京へ出かけた。

当たり前の事だけど、夜行バスの場合,車中泊という事になる。

弱った。車中で寝る場合シートを倒す。

この時、後ろの席の人に一言声を掛けるのが礼儀だ。

無言で席を倒す人もいるが。。。

この年になると、その様な無作法なことはしたくない。

運の悪いことに後ろの2人連れは、どう見ても米国人のアベックだ。

え~い,破れかぶれだ。片言,意味不明瞭だったカマやしない。

Excuse me.

THis seat, Reclining.

OK?

良かった,良かった。心良く了承して頂いた。

Thank you.

良妻賢母さんが笑いを堪えて耳元でささやいた。

「どうぞ,どうぞですって。なのに、お父さん,どうして Thank you。 なの?」

うるせい,しかし真実だ。

このお二人は、声まで揃えて「どう~ぞ,どう~ぞ」って言ってくれた。

そういえば。。

この男性,バス乗り場の近くで良妻賢母さんがボヤ~としていて、

ブツカルと直ぐに「どうも,すいませんでした。」と言った男性だ。

アメリカには、ニューヨークアメリカ人,ワシントンアメリカ人,

大多数の田舎のアメリカ人が住んでいるいると聞いたことがある。

このお二人,普通の米国人なのかな。

中森秋菜のセカンドラブを思い出した。



夜行も5度目なら 少しは上手に

席のメッセージ 伝えたい。。。



「席を倒します。」

聞こえない言えない知らない事がよくある。

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