幸せと福で幸福と書く。
実は私には鬼門がある。
あと一歩,この一歩がなんと遠いことだろうか。
昔話に「京とお月様どっちが遠いいの?」というお話がある。
私は目前に本当に幸せがあるというのに、
その一歩が踏み出せない。
立ち上がれない。
距離にしたら数メーター,いや数十センチとは言わないが、
1メーター前後ではないだろうか。
転がるだけでも、本当の幸せがある。
あ~,暖かい。なんとなく気持ちが良い。
かりそめの幸せに身をゆだねる。
「朝か。。。。」
いつの間にか眠ってしまう。
狭い我が家、
布団はすぐ其処にあるというのに。
85番
冬の夜に 閨(ねや)思う心 明けやらで
コタツのはしに 安らかりけり